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zoom RSS 本多:今週読んだ本 08.12/28

<<   作成日時 : 2008/12/28 19:13   >>

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『どんどん変に…』 エドワード・ゴーリーインタビュー集成

知ってますか?エドワード・ゴーリー
2000年の死後以来、日本では邦訳絵本が出版され続けているので
未読でも書店で目にした方は多いのではないでしょうか。
絵本といっても子供の本の売場ではなく、海外文学の扱いですが。
もしブラックユーモアが分からなかったり苦手な人は見る必要ないですし、
このブログページも直ちに閉じた方が良いです。

白黒の線画で、饒舌ではない韻を踏んだ文。
絵も文も、日本画に通ずる余白や余韻に満ちていてクラシカル。
決して直接的なバイオレンスではない、ブラックな世界とくればイギリス人だと思うでしょう。
熱心なファンでも勘違いしてるそうですが、アメリカ人なのですね〜。
お顔もイギリス人の気難しい学者そのものですよね。

日本で初めて出版されたのが『ギャシュリークラムのちびっ子たち』で、
子どもたちがアルファベット順の恐ろしい目に会っていく話で
他の本も全てブラックですが、とことん暗過ぎると逆に笑ってしまうのですね。
それはゴーリーの上品で硬質な世界というフィルターが
幻想的な夢の世界として見せてくれる効果もあるのでしょう。
私の特にお気に入りは『ウェストウィング』『うろんな客』です。
『ウェストウィング』は文が無く、何となく恐ろしげな絵が続き笑ってしまいます。
『うろんな客』も笑えるのですが、柴田元幸氏の七五調の訳がスバラシイです。

本書の題名やオビを見て「え?エキセントリックな人だったの?」と思いましたが
中を読んでみたら自分の世界を大切にするナチュラルな人でホッとしました。
そして親近感湧きまくりでした。
本、映画、バレエ、音楽、TVドラマまであらゆる芸術や文化に興味を持ち
省略や沈黙、余白の美の日本文化の心に一番共感し、猫好き、タオイスト、石好き
とき来た日にはもう、
もし御存命ならばアメリカに飛んで行き「心の友よ〜」と言いつつハグした事でしょう。
少なくとも必ず手紙は書いたはずで、心の底から残念でなりません。
柴田元幸氏の素晴らしい邦訳本も、ゴーリーが手にしたら
どんなに喜んだ事だったかと、こちらも残念〜。




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