本多:今週観た映画(映画館で)

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       『ピアノチューナー・オブ・アースクエイク』 監督:ブラザーズ・クエイ   http://www.quay-piano.jp/
             美しい歌姫マルヴィーナの声に魅せられた天才科学者ドロスは彼女を誘拐し、
             自らが発明した奇妙な演奏機械人形のコレクションに加え、
             それによって破壊的なオペラ演奏会を行おうと企てていた。
             演奏機械人形の調整の為に呼ばれたピアノ調律師フェリスベルトは、
             その恐ろしい計画に気付き、マルヴィーナを助けようと試みる。
             クエイ兄弟の真骨頂である独自のアニメーションと実写が融合し、
             絵画のように美しい狂気がスクリーンに咲き乱れる。


チラシのこの文章を見て具体的ストーリーがあるようだけど、
クエイ兄弟の事だからどうかと思ったのですが、題名が美しいので観てきました。
そしたらテリー・ギリアム制作総指揮の成果か、物語になっているじゃないですか。
一言で言うとシュワンクマイエルとソクーロフを合わせたイメージです。
絵画からではベックリン『死の島』、マグリット『光の帝国』の引用も有。美術系の学校に通う人は必見でしょう。

アート映画の否定的感想には「訳分かんない」「エキセントリック過ぎ」「退屈」のどれかが当てはめられますが、
これはどれも該当せず絶妙にバランスの良い映画になっていると思いました。
インスピレーションを得た書物として、ビオイ・カサーレス『モレルの発明』
レーモン・ルーセル『ロクス・ソルス』が挙げられていましたが観終わって、
何か別に似たストーリーの映画があった気が…と考えたらリプスキー監督『カルパテ城の謎』ですよッ!!
!!の訳は、こちらはスラップスティック・コメディだからです。
設定は東欧ゴシックで、メカデザイン&特撮がシュワンクマイエルなのに
ハリウッド映画派の人もミニシアター党の人も同時に笑え、男女共に萌え所があるという珍しい作品なのです。
原作はジュール・ベルヌ『カルパチアの城』(ピアノチューナーのパンフレットには『カルパチアの城』も原案と有)

『ピアノチューナー~』が孤島の廃墟で構築される彼岸の世界としたら、
『カルパテ城の謎』は機械仕掛けの古城で展開するドリフ?!なのデスよ。
音楽で例えるとドビュッシーねずみ先輩位の差です。同じ原作なのに。
機会があったなら是非、両方観る事をオススメします。

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